サイバーセキュリティ会社Data Viper社は、最近のレポートで、盗まれたりハッキングされたビデオゲームのブラック市場価値が10億ドルにも上るとしています。無料レポートでは、ハッカーが『フォートナイト』アカウントの入手と販売のために利用する各サプライチェーンは、1万ドルにもなるということです。
このレポートによれば、平均的なハッカーは年間50万ドル近くを稼ぎ、トップになると年間120万ドル以上もの収益を上げているそうです。
通常、ハッカーは何万人分もの盗まれたメールアドレスとパスワードを大量購入します。別のウェブサイトでもよく似たパスワードや全く同じパスワードを利用しているユーザーが多いため、ハッカーはこれらのパスワードを利用して『フォートナイト』のアカウントへのアクセスを試みます。彼らは毎秒500種類のユーザー名とパスワードの組み合わせを試みることのできるボットを利用して「ブルート・フォース・アタック」をするのです。
Epic GamesはIPアドレスごとのログイン数を限定することで、これらのブルートフォースアタックを制御しようとしていますが、ハッカーはIPアドレスがロックアウトされると、すぐにIPアドレスを変更するソフトウェアを利用して対抗しています。
アカウントへのアクセスが可能になると、ハッカーはコンテンツ内容を調べ、そのアカウントにレア物や価値の高いキャラクターのスキンがある場合(アカウントの10%から15%)、それをオンラインのマーケットプレイスに出品して販売します。所有者の電子メール認証情報にリンクできるアカウントは、その電子メールの正当な所有者がパスワード変更を試みてもバイヤーがアカウント制御を保持できるので、さらに価値が高くなります。
これは非常に複雑なシステムになっています。例えば、あるセラーコミュニティーは、紛争解決のために5人の裁判官で構成される審査パネルを有しています。このルールに従わないセラーは、オンライン上で「詐欺師」のラベルを貼られます。
Business Insiderへの投稿でEpic Gamesのスポークスパーソンは、アカウントの販売は会社のサービス規約違反であり、盗まれたカウントを所有者に返すために最善の努力を尽くすことを保証しています。
「Epic Gamesは、プレイヤーを保護するために非常に複雑な階層化アプローチを試みています。CaptchaやIPレピュテーション、機械学習や独自の技術を駆使して、数秒でハッキングの脅威を検知し、積極的にログインの試みをブロックし、被害にあったアカウントが検知された場合は、自動的に安全保護措置を取れるようにしています」と会社の代表は語っています。
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