Ubisoft(ユービーアイソフト)はここ一ヶ月、性的暴行や職場問題疑惑に巻き込まれてきました。最初の告発はマスコミに匿名で共有され、ソーシャルメディアで公開、Ubisoftで長年務めた役員数名が辞任し、他の役員についても現在徹底的な調査が行われています。
Maxime Béland氏(Ubisoftトロント編集部長)、Ashraf Ismail氏 (『アサシン・クリード』ゲームディレクター)、 Cécile Cornet氏(UbisoftグローバルPR責任者)がUbisoft役職を辞任することが明らかになり、注目を集めています。
最も影響力のある当事者はSerge Hascoët氏とYannis Mallat氏の両氏でしょう。Hascoët氏はUbisoftの最高クリエイティブ責任者であり、ゲーム制作の決定上で最も影響力のある人物とされています。Hascoët氏は、UbisoftのCEOであるYves Guillemot氏の友人であり協力者とされており、多くの人は彼があまりにも強力すぎて追放は不可能と考えていました。Mallat氏は、最大子会社の一つUbisoftモントリオールのCEOを務めていました。
申し立てを受け、Guillemot氏は「私が最近知った不適切な行為は断じて許されず、今後も許されることはない。」と強い公式文書を出しました。CEOは、同社は積極的に「編集部の組織、人事プロセス改革を行い、これらの問題に関わる全管理職員の説明責任を追及する」と語りました。Guillemot氏は、全拠点での従業員の聞き取りの実施、グローバル規模での従業員調査の実施、そして新しい「職場文化の責任者」の任命を約束しました。
近年ゲーム業界では#MeTooムーブメントが勢いを見せています。先月には150人以上のストリーマーが性的暴行の罪で告発され、企業スポンサーはパートナーシップの再考を迫られています。これを受けて、TwitchのCEOであるEmmett Shear氏は、ハラスメントとの戦いに向けた社の取り組みを再確認する声明を発表しました。TwitchもFacebook Gamingも、性的暴行疑惑で告発されたストリーマーの一時停止を開始しました。その中には100万人近いフォロワーを持つストリーマーも含まれています。最大の格闘ゲームトーナメントであるEvoは、共同創設者兼社長が「深刻な」性的暴行疑惑で告発されたことで、今年のオンラインイベントをキャンセルしました。
職場でのハラスメントや性的暴行が原因で、高額で長期にわたる訴訟に発展したケースもあります。例えば『リーグ・オブ・レジェンド』の開発者であるRiot Games氏に対する集団訴訟は、4億ドルもの高額判決が出る可能性があるといわれています。
Gamma Lawはサンフランシスコに拠点を置き、最先端のビジネスセクターのお客様をサポートしています。複雑でダイナミックなビジネス環境で成功するために必要なサポートを提供し、イノベーションを促進し、国内外におけるビジネス目標達成のお手伝いをいたします。お客様のビジネスニーズに関するご検討は、ぜひ弊所にご連絡ください。