拡張現実は2020年代の技術革命だ

拡張現実は2020年代の技術革命だ

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拡張現実は2020年代の技術革命だ

1000 648 David Hoppe

1990年代、コンピュータ技術が手頃な価格になり、世界中の一般家庭でデスクトップPCが使われるようになった。2000年代、これらのデスクトップがユーザーを世界に広がるウェブに繋いだことで、ユーザーは無限に近い情報を得られるようになり、フォーラムやチャットルームで他のユーザーと繋がり、さらにはソーシャルメディアでも繋がるようになった。2010年代、携帯電話そして3Gや4G技術により、ユーザーはどこにいても移動先から接続できるようになった。2020年代は、5G技術に支えられた拡張現実(AR)が今までにも増してユーザーを近づけ、人との交流から働き方、そしてサービスプロバイダとのインタラクションまで、生活のあらゆる面を一転させるだろう。

フォーチュン100社のリーダー達がARを予測

Google、Apple、Facebookなどハイテクのトップ企業は、どこも拡張現実のプロジェクトを進めているが、これが2020年代にはこの技術が偏在的になるという彼らの確信の証明だ。

Facebook でマーク・ザッカーバーグ氏はこう書いている。

「この10年はまだ携帯電話がデバイスの主流だろうが、2020年代のいずれかの時点で、まったく新しいAR glassが生まれ、我々とテクノロジーの関係が再定義されるだろう。

拡張現実と仮想現実は、存在感を届けること、そして自分が誰かと一緒にいるとか、別の場所にいる臨場感を感じさせることが目的だ。周囲の人々を自分から離すデバイスではなく、次のプラットフォームでは互いの存在が近くなり、技術の介在が感じられなくなる。初期のデバイスには不恰好なものもあるが、今まで構築された中で最も人間味に溢れ社会性のある技術プラットフォームと言えるだろう。」

Facebookは現在、拡張現実と仮想現実向けに、まるで生きているようなアバターを作り出せるソリューションを開発中だ。Appleは2022年にARヘッドセット、2023年にはAR glassを投入する準備を進めているとされる。一方、Google GlassでAR空間にいち早く乗り込んだGoogleは、ARを活用する様々なサービスを次々と提供している。

ARにおける5Gの役割

これまで拡張現実はモバイルデータのスピードの遅さに限定されて来た。しかし、モバイルネットワークが5Gに変換すると、データ速度が向上し信頼性も高まるので、ARとVRエクスペリエンスがもっと一般的になり、さらに複雑化する。

5G はすでに一部の先進国、特に大都会では利用可能で、そのスピードの違いはかなりのものだ。Verizonの利用者は、5Gネットワークなら450Mbpsから1Gbpsまで期待できる。

ARが働き方に及ぼす影響

拡張現実は、すでに就職市場にも影響を及ぼしている。2019年、AR/VRエンジニアの需要は2018年に比べて1400% 増加した。

その他にも、拡張現実が普遍的になれば、さまざまな職種における地理的バリアが取り払われるかも知れない。社員が遠隔で仕事できる機会はもっと増えるし、これから就職しようとする場合も転勤を仕事の条件に考えなくてもよくなるかも知れない。これなら雇用側もグローバルな規模でより広い範囲で才能を探すことができる。

その結果、特定の仕事の競争率は高くなるだろうし、報酬の高い仕事に就くために都会や物価が高い場所に住む必要のある人々の数も減るので、不動産市場に影響が出ることも考えられる。大都市やその周辺では家の値段が下がる一方で、都会から離れた小さな町では価格が上がるだろう。

ARはビジネスが顧客と接触し交流する方法にも影響する。現在、Appleのユーザーは商品をARで見ることができ、Spatial Audioで聞くこともできる。これなら購買を考えているユーザーは購買を決める前により豊富な体験をすることができる。機会は無限で、商品開発者、UXの専門家、デザイナー、マーケティングや宣伝広告の専門家などには新領域の専門性やスキルセットが求められるだろう。

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David Hoppe

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