米陸軍の『スマッシュブラザーズ』トーナメント 過激な反発を受ける

米陸軍の『スマッシュブラザーズ』トーナメント 過激な反発を受ける

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米陸軍の『スマッシュブラザーズ』トーナメント 過激な反発を受ける

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米陸軍は、9月26日から27日まで、賞金総額1万ドルのEスポーツトーナメントを予定し、賞金の5000ドルが『大乱闘スマッシュブラザース』と『コール・オブ・デューティー』の最終トッププレイヤーに渡されると発表しました。

この発表により、スマッシュブラザースのコミュニティーでは、軍のEスポーツプログラムへの批判が巻き起こりました。軍の巨額の賞金プールは、影響を受けやすいティーンを惹きつけて応募させる策略だと批判する人も多くいます。

トーナメントのボイコットを発表したトッププレイヤーも数名います。スマッシュブラザーズ強豪の一人である「Hungrybox」ことJuan DeBiedmaさんは、トーナメントから撤退しました。DeBiedmaさんはツィッターの投稿で、巨額の賞金プールに惹かれて出場予定をしてはいたものの、常に「ずっと後味の悪い思いをしていた」と語っています。そして、自らの直感的な思いに正直になり、「Eスポーツと軍隊は決して一緒になるべきものではない」と判断したそうです。

「略奪者は、組織力の欠如、適切な指導のなさ、あるいは金銭など、常に弱みにつけ込んで自らを繁栄させるものだ」とまで言った『スマッシュブラザーズ』のコメンテーターもいます。

同じくスマッシュプレイヤーとして有名な「Epic_Gabriel」ことGabriel Romeroさんもトーナメントから撤退しました。彼は巨額の賞金プールに惹かれ、スポンサーを確認せずに出場申し込みをしてしまったと言っています。

米軍のTwitchでの募集戦略については、今年初めにすでに立法府の議員が注目しています。アレクサンドリア・オカシオ=コルテス(Alexandria Ocasio-Cortez/ D-NY)下院議員が下院にTwitchでの募集を禁止する修正案を提案しましたが、292票中126票という結果で提案は通りませんでした。

米軍によれば、Eスポーツを通じた募集努力は今のところ成功しているとのことです。2019年度(軍の年度は10月1日から9月30日)のプログラムでは、3,500名の応募希望者を募ることができ、5月時点で2020年度の応募希望者は1万3000名を超えているとこのことです。

軍のEスポーツ部門が批判を受けたのは今回が初めてではありません。今年初め、軍の戦争犯罪に対するコメントを投稿したビュワーのTwitch接続を軍が禁止したことについて、ACLU(アメリカ自由人権協会)がアメリカ合衆国憲法修正第1条に違反すると考えていると弊社では報告しました。

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David Hoppe

All stories by: David Hoppe