新型コロナウイルスのパンデミックによる世界的な市場暴落で、カナダのEスポーツ組織であるTeam Reciprocityは破産申告の可能性に直面しています。Team Reciprocityの創設者で現社長でもあるチャド・ラーソン(Chad Larsson)氏は、ツィッターに動画を投稿し、大多数の社員とEスポーツチームを解雇し、「骨組み」だけを残したスケールダウンをするとの悲痛な発表をしました。
今年の2月、Team Reciprocityはトロント証券取引所(TSXV)の上場企業であるRainy Hollow Venturesとの逆買収(RTO)の基本合意書に同意しました。これは暫定資金調達を期待してのことでしたが、パンデミックが世界市場に及ぼした影響で、この資金調達も取り消しになっています。
ラーソン氏は動画の中で、「世界の資本市場が天文学的に暴落している現在、この資金調達も取り消しになっている状態です。現在の市場状況の中で長期的な生存を考えるため、Reciprocityは骨組みだけを残してスケールダウンしなければならないのです」と述べています。
ラーソン氏は、資金調達を継続しRTOを完了すると述べていますが、社員とチームのほぼ全面的な解雇は避けられません。この会社は北米最強チームとされるRainbow 6を含め、6チームほどを所有しています。ロケットリーグ、PUBG、ギアーズ・オブ・ウォー、ストリートファイターもReciprocityのチームです。
現在のところ、CrossFireチームの競技はLGD Gamingとのパートナー契約により継続し、ラテンアメリカを基盤とするリーグ・オブ・レジェンドのチームはメキシコのRainbow7とのパートナー契約で保持します。
新型コロナウイルスによる危機が始まってから解雇を発表した企業は、Team Reciprocityに限りません。Eスポーツチームのトロント・デフィエント(Toronto Defiant)とトロントウルトラ(Toronto Ultra)のオーナーであるOverActive Mediaも今週初めに解雇を発表しています。この解雇が新型コロナウイルスに関係するものであるとは発表していませんが、OverActive Mediaは「この困難な時期にも発展を続ける」ために解雇が必要と考えたとしています。
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