Appleがゲーム内Loot Boxで集団訴訟の対象に

Appleがゲーム内Loot Boxで集団訴訟の対象に

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Appleがゲーム内Loot Boxで集団訴訟の対象に

1000 648 David Hoppe

Appleは、App Storeがルートボックスを含むゲームをホスティングして略奪的なギャンブル行為を促進しているとして、集団訴訟の対象になっています。この訴訟は、カリフォルニア州北部地区連邦地方裁判所で起こされました。

今回の訴訟の原告であるレベッカ・テイラー(Rebecca Taylor)さんは、息子のC.T.君が、Supercellが開発したゲーム、『ブロスタ(Brawl Stars)』のゲーム内のルートボックスに「少なくとも25ドル」を使ったと主張しています。「『ブロスタ』のプレイ中にC.T.君は、iTunesのギフト券の形で受け取ったお小遣いや親のお金を使って、ゲーム内の「ルートボックス」を買うように誘導されました」とテイラーさんは言っています。訴訟では、『マリオカートツアー(Mario Kart Tour)』、『FIFA Soccer』、『ロブロックス(Roblox)』などがルートボックスを含むゲームとして名指しされています。

Appleは問題のゲームのパブリッシャーではありませんが、App Storeから独占的にゲームを購入するようにさせ、アプリ内の購入で毎年数十億ドルの収入を得ているため、責任の一部を負うとして訴えられています。

原告側は、Appleがデベロッパーに自社コンテンツの年齢区分の格付けを許可していることから、Appleにも責任があるとし、さらにルートボックスを利用するApp Storeゲームへの警告ラベル付与が要請されていないことから、保護者や子供はゲーム内購入を知らされていないと主張しています。

今回の訴訟には、ルートボックスが子供に依存症を起こす可能性があるという研究結果が含まれています。18歳以下のユーザーにはルートボックスの販売を制限している国もあり、ルートボックスのあるゲームには明確な警告ラベルを添付することを求めている場合もあります。ベルギーは、ルートボックスを禁止しました。

この訴訟では、Appleのデバイスには子供がアクセスできるコンテンツを保護者が制限できるようにするペアレンタルコントロールが含まれている点には触れていません。App Storeは、未成年が「親の許可なくデジタルコンテンツを購入」することを制限しています。

米国では、数名の上院議員が子供向けゲームのルートボックスを禁止する法案を提案しましたが、十分な支持が得られず、提案は委員会レベルに留まりました。

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David Hoppe

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