Twitchのストリーマーは、ストリーム中に音楽を聞くことも多いですが、この音楽がストリームのコンテンツと一緒に録音されてしまうことがよくあります。最近、そうした行為により、ストリーマーがデジタルミレニアム著作権法(DMCA)の削除通知に巻き込まれるケースが増えています。プラットフォームで30万人のフォロワーを持つFuslieは、一年前のストリームの何本かがDMCAの削除通知の対象になったとツィートしました。Fuslieは、Twitchに2本の著作権違反を同時に「叩きつけられた」としており、著作権のあるコンテンツがこれ以上見つかれば、永久にBanされるとの警告を受けたとしています。
削除通告を受けたほとんどのストリーマーは、規制に準じて古いクリップを削除しますが、削除対象クリップが10万本もあるストリーマーもいます。さらに、Twitchのアーキテクチャは、一番古いクリップにアクセスしようとするとクラッシュしてしまう傾向があるため、古いクリップを削除できないストリーマーも多いのです。その結果、ストリーマーは違反しているクリップが削除できないままになっています。
DMCAの削除通知では、違反に気づいたらそのコンテンツを削除することをプラットフォームのホルダーに求めています。さらに、DMCAの通知ではTwitchのようなプラットフォームホルダーは、「違反を繰り返すユーザーのアカウントを終了させる」ことになっています。
Twitchは、もともとストリーマーに対するそうした訴えには比較的寛容でしたが、Twitter投稿で、「今週、弊社には2017年〜2019年の音楽をバックグランドにしたクリップの削除要請が突然DMCAから流れ込むようになりました。過去のストリームのオーディオの権利について確信が持てない場合は、これらのクリップを削除するよう助言します。大容量のアーカイブを持つストリーマーが多いことは承知しており、削除を簡便化できるように努力しています。クリップに対する大量の訴えをDMCAから受領したのはこれが初めてです。通知の影響を受けたストリーマーには頭の痛い出来事だと思いますが、クリップに対してより多くの制御を提供できる方法なども含め、弊社では問題解決に向けて努力をしています。」と述べています。ストリーマーからの抗議を受け、TwitchはDMCAの削除通知による終了からストリーマーを保護するため、いくつかの新しい機能を発表しました。
Twitchは、コンテンツソースの識別サービスであるAudible Magicを利用して自動的にクリップをスキャンし、問題になる音楽が見つかったら自動的に削除することを計画しています。これに対しストリーマーは、クリップを個別に削除しなければならいとし、Twitchはストリーマーが古いクリップを一度にすべて削除できる新しい機能を展開すると発表しました。最後にTwitchは、この数日で複数の削除通知を受けたストリーマーを処罰することはないと言っています。
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