M&Aのエキスパートであるジム・パーキンス(Jim Perkins)さんとアリーナ・ソルティス(Alina Soltys)さんが経営する財務アドバイスグループで、ゲーム業界を専門にしているQuantum Techの新たな予想によれば、eスポーツ業界は、2019年に総額10億ドルに達し、2022年には40億ドルになる見込みです。
Quantum Techは、2022年のeスポーツ収益について他の企業より強気の予測を出しており、ゴールドマン・サックスは、eスポーツ業界の収益が29億6000万ドルに達すると予測する一方で、市場分析会社であるNewzooはeスポーツ市場が17億9000万ドルになると予想しています。
昨年2月、Newzooは2019年のeスポーツ収益が11億ドルに達すると予測していました。実際、この額は予測にかなり近く、eスポーツ業界は初めて10億ドルの収入を記録したことになります。Quantum Techの報告では、2019年に33件のeスポーツの M&A取引があったことが示されており、その内、eスポーツチームの獲得が取引の40%を占め、eスポーツチームが最大の収益を上げたことがわかります。eスポーツ取引は総額で4億5700万ドルに上り、これはゲーミング業界におけるM&Aの20%に当たります。
2019年のeスポーツ投資は2018年より低いものでしたが、Quantum Techは2018年に投資が多かった理由を「3つの巨大取引」のためだとしています。Epicだけでも2018年の莫大な取引で12億5000万ドルの取り込みに成功しています。
しかし、eスポーツ業界が短期間に大きな収益をもたらすと考えている人々に対し、Quantum Techの創立者は注意を喚起しています。リーグ・オブ・レジェンドでRiot Gamesはまだ収益を上げていないとされている事に対し、ソルティさんは「eスポーツ」は「成長産業」だと述べています。
そこでRiotにとっての問題は、利益がなければeスポーツから手を引くのだろうかという点になりますが、それはないと思います。」とパーキンスさんは言います。「長期的には、他の企業と同じように膨大な額の収益に繋がる投資があるからです。