メジャーリーグベースボールのビジネス/メディア部門の副コミッショナーであるトニー・ペティット(Tony Petitti)氏が、アクティビジョン・ブリザードのスポーツ/エンターテインメントの社長就任のオファーに同意しました。ペティット氏さんは来週から社長の座に就き、ニューヨークに残ってCEOのボビー・コティック(Bobby Kotick)氏の下で職務を果たすことになります。
コティック氏は自らのツィートで、「トニー・ペティット氏がATVI_ABのスポーツ/エンターテインメントの社長に就任してくれたので、これからが楽しみです。MLBの福コミッショナー兼COOとしての彼の成功は、我々がEスポーツとその関連ビジネスに抱いている抱負の実現を支援するために必要なスキルを彼がすべて持ち合わせていることの証明です。」と述べています。
ペティット氏のリーグでのキャリアは、MLBネットワークの社長として始まりました。その後はエグゼクティブへの道を順調に歩み、ロブ・マンフレッド(Rob Manfred)氏がリーグのコミッショナーに任命された2015年にCOOに就任、2017年にボブ・ボウマン(Bob Bowman)氏が強制退職を命じられたのを受けて、副コミッショナーに昇任しました。MLBに入る前は、ABCおよびCBSスポーツでキャリアを積んでいます。ペティット氏はハーバード・ロー・スクール出身です。
ペティット氏のMLB保有条件には、51億ドルとも見積もられるFoxとの契約など、巨額の交渉が複数件含まれていました。また、MLBがすべてのスタッフをロックフェラー・センターに移す「ワン・ベースボール(One Baseball)」イニシャティブの一助も担っていました。
世界でも最大のEスポーツリーグの中には『オーバーウォッチ・リーグ』、『コール・オブ・デューティー・リーグ』、『ハートストーン・リーグ』など、アクティビジョン・ブリザードの傘下で運営されているものもあり、最近では、YouTubeがこの会社のすべてのリーグ大会を動画配信する権利を1億6000万ドルで手に入れたと報告されています。
声明の中でペティット氏は、「ユーザーが積極的にコンテンツを利用し、それが彼らにとって非常に意味のあることなら、そういう環境にいたいと思うべきです。そうできる機会が与えられたこと、そしてそれを新しい環境で実行できることに、私はとても興奮します。今回の社長任命では、そのことが私にとって何よりも大切です。」と述べています。
ペティット氏は、その声明で、ここ数年MLBが衰退の一途をたどっているのに対し、Eスポーツが急成長を見せていることを示唆していたのかも知れません。去年、Eスポーツ業界は初めて10億ドルの収益を達成し、2022年までには40億ドルに達すると予測されています。
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